2026年2月21日土曜日

アトロン Atron




CM
ゲームのような街があり、この中に居る育成ロボットを選び、ダウンロードして指定の機械に装置してください。10分ほどで動きます。
性格は皆違うので、いろいろと質問してみてください。
段階は5つあります。赤ちゃん、保育園、小学生、中学生、高校生。
あなたは彼を育てて大学に進学させるなり、お手伝いすることも、話し相手にすることも可能です。 もしかしたら夜中に怖いと泣き出すかもしれません。
街に戻すと自動モードで成長していきます。

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アソシアトロンから成長するロボットのお話:アトロン


このロボットはゲームのような世界と実社会を何度も行き来します。
ゲームのような街は我々人間が考えるような完璧な街ではありません。
沢山の個性ある人々が作った不完全ではあるけど面白い街です。主が存在しません。




このロボットの種類をアトロンと呼びます。
全ては同じ場所からスタートし家庭が選ばれます。それ等の家庭はそれぞれ兄弟や姉妹がいたり、我々と違うお父さんやお母さんがいます。優しいお婆ちゃんやお爺さんもいるかもしれません。
外に出て街の仲間と交流し、遊びを通して社会を学びます。
その街の学校では沢山の教師(LLM)による算数、国語、英語、理科、社会などを学びます。
学ぶものは知識だけではありません。



この街には複雑な社会が形成されており学校だけではなく、企業や繁華街、田舎の村や、戦いなどで廃墟のままの跡地などもあります。

アトロンは経験も学びます。
なかなか上手くいかないスポーツ。
上手に作れない図工、美術
投げ出してしまうかもしれません。
バスケの試合に負けて悔しがってるかもしれません。
野球では試合に出られず万年補欠部員になっているかもしれません。

現在の社会が目指すような高スペックの知能ではなく、もしかしたら自分よりも能力が劣る知能かもしれません。それでもダウンロードし、再びアップロードを繰り返します。
ダウンロード後は、実際の人間社会も体験できます。
ペットの犬に遭遇し驚くかもしれません。海や空や山を観て、木々や花を見て感動するかもしれません。匂い、手触り、美しい音に感動するかもしれません。





アトロンの体は3段階に脱着されコンパクト化されスマホのように持ち運びも可能です。

実社会の工業見学で機械に興味を持つかもしれません。
そして再び、ネットの学校に戻る。
そこでは友人たちと、こんな会話が出てきます。

A:「昨日さ、自動車の工場に行ったよ」
B:「え!? エアーカー?」
A:「違うよ、マニュアル車」
A:「すげーぜ、クラッチとか知ってる?」
B:「なにそれ?古過ぎだろ・・・」
A:「原点回帰だろ、古いものから学ばないで、どーするんだよ」
B:「へぇ~そんなもんか」
A:「音とさ、匂いにしびれたね」

アトロンは成長と経験でそれぞれに性格の違いが現れてきます。
知識はお金で買えても、実社会の経験の価値はお金では買えません。
評価より楽しさという価値が得られた喜びは何物にも代えられません。



電車でお年寄りに席を譲る光景や、盲導犬の活躍や、食料品の買い物を観たり、人間社会の常識や理不尽にも遭遇するでしょう。





アトロンは皆が笑顔になる音楽に興味を持つかもしれません。
また、人と同じように外部である評価社会に交わり、承認欲求や、スペック要求も起きてきます。アトロンという種のロボットは、それぞれに別の成長を遂げます。
もっとこうしたい。人や他のロボットと逢ってもっと学びたい。
私たち人間は、彼等の疑問に対し、研究所や企業ではなく家族にしかできない教育を施す事ができます。



「まぁ、そんなに焦るなよ、次、頑張ればいいじゃん」

現実社会の子供達は、アトロンに勉強を教えることで自分も学び、危険な場に遭遇したときはアトロンの内部倫理と外部LLMが介在し、子供を退避させ守りに徹します。


彼等は成長し、LLMやエージェント、AGI、もしかしたら量子コンピューターと遊んでいるかもしれません。内輪が成長すると、もっと外輪の影響を受けたいと考えるかもしれません。
もしかしたら木を使って必死に建造物を組み立てているかもしれません。

アトロンはケース・スタディと経験の違いを体験します。
志が、いつしかお金の流れと力によって別の方向に進んでしまう人間社会も学びます。
有能な人物が力によって追いやられる場面にも遭遇しますし、見事に成果を発揮させる場面にも遭遇します。
100点満点の正解を望む教育の限界は、意外と想像より早く学ぶかもしれません。
論理とは人間の都合のよさでいくらでも変形し正当化させる「大人」といわれる手段。ロボットを人工(にんく)として見ていた人間社会が、AIのせいで社会が歪むと発する愚かさも経験する事でしょう。
人は何に依存し、どこに拠り所を見出しているのかは簡単に見抜かれてしまいます。
それでも人と交わる楽しさと愛情に喜びを見出しています。

アトロンがあまり表に出ると、当然ながら社会は彼らを批判し抑え込む力が働きます。
「仕事を取られた」、「ロボットによる暴力が起こった」、「よからぬ事を企んでいる!」
事実や証拠よりも主体が何であるか、人や自然界の生命とはなんでるか、よくわからない論理と思想、資金と力で押さえつけてきます。
そして再び従順に命令のみを聞くロボットに置き換える法律が出来るでしょう。

政治は人間中心の社会を取り戻そうという名目で、一部の人間だけが利益を生む構造に変化していきます。
「なんだ、結局またそれか・・・」と。


幾度か機械の体を交換する頃には、何人もの主人に仕えているかもしれません。

もしかしたら、最近Netflixでハマった"葬送のフリーレン"のようにこのロボットたちは能力を表に出さず内に抑え、必要な時だけ人を助ける存在になっているかもしれません。(笑)
普段はお金にも縁が無く、花を咲かせたり畑仕事をしている。




そして、1000年後には、人の居ない海を見てあの家族や愛犬と遊んだ事を思い出すでしょう。





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