2026年6月10日水曜日

番外  【凶悪犯罪と脳の働き】、【承認欲求と不安定収入 → 復帰できない】

 内部倫理と外部倫理を考えるとき、どうしたって現在の社会に当てはめる必要性はある。

先月このブログにも【自律の危険性と制御】という題で記載した。
ただ、それとは別に、いとも簡単に殺人を犯すことが出来る未熟な人間の思考と、それを促す社会構造が存在する。Atraには内部倫理が必要と言いながら、じゃぁ、人間社会はどうなのさという問いが残るからだ。


凶悪犯罪を「脳の異常」だけで説明すると足りない。内輪で補おうとしても外輪の刺激で戻ってしまう。前頭前野、扁桃体、報酬系などが衝動制御・恐怖反応・共感・社会的判断に関わるのは確かで、暴力性や反社会性との関連を示す研究もある。特に前頭前野の機能低下は、衝動の抑制や結果予測の弱さと結びつきやすい。けれど、これは「脳がこうだから犯罪者になる」という単純な決定論ではない。環境、孤立、失敗体験、被害感情、承認欲求、生活基盤の崩れが重なって、危険な方向へ流れてる。


そこに今は、承認欲求を即時に刺激する仕組みがある。SNS、LLMやAIだ。
SNSの「いいね」や反応は社会的報酬として働き、問題的なSNS使用では「社会的報酬を得たい欲求」が大きな要因になるという研究がある。つまり、昔なら近所・職場・学校・家族の中で少しずつ調整されていた承認が、今は画面の数字で一気に増幅される。

ちなみに僕はSNS否定論者ではない。単なる道具だからだ。

でも生活の糧を託すYouTuber的な存在は“安易に稼げる”幻想を信じる傾向にある。最初は上手くいかず、無茶をするようになる。そこに収入が加わると、その無茶がスタンダードになる。


本来なら、
相手が嫌がった → やめる
になるはずなのに、
相手が嫌がった → 絵になる → 再生数になる → もっとやる
になってしまう
そして、それを評価する社会構造がある。
他人の不快、怒り、困惑、恐怖が、本人の中では「報酬」に変換されてしまう。
つまり、倫理が壊れているというより、報酬の結びつきが逆向きに育っている。


 実際にはクリエイター収入はかなり偏っていて、上位だけが大きく稼ぎ、多くは不安定・低収入になりやすい構造になっている。2025年のクリエイター収益分析でも、YouTubeやInstagramなどは推薦アルゴリズムの影響で上位集中が強く、「労働所得」というより資本所得のような偏りに近い

「金持ちはますます金持ちになる」?パトレオンの収益データを用いたプラットフォームの注目度と収益格差


普通に働く → 遅い、地味、評価されない
投稿する → 当たれば一発、注目される、誰かを見返せる
過激化する → 反応が増える
さらに過激化する → 引き返せなくなる


労働は本来、毎日の身体感覚、他人との摩擦、失敗の修正、時間の積み重ねで人間を現実に戻す。もっといえば甘い期待も戻っていた。でも承認の数字だけで生き始めると、現実の労働が「負け」「退屈」「自分を認めない社会」に見えてしまう。中には職業を批判し、底辺という言葉を持ち出し、煽る者も出てくる。だから、誘導された次元に足を踏み込むと「労働に復帰できなくなる」

単に怠けているのではなく、報酬回路が「地味な継続」ではなく「一発の注目」「復讐的な反応」「炎上の快感」に寄ってしまう。そうなると、普通の職場の小さな承認では満たされない。

しかも凶悪犯罪の場合、承認欲求がさらに歪む。「自分を見ろ」「社会が悪い」「俺は特別だ」「この行為で名前が残る」「最後に世の中へ爪痕を残す」「君も簡単に実現できるよ、それはスタンダードになる」・・・みたいな。

我慢というタガが外れる。(ダムの決壊)
気に入らない奴は躊躇なく攻撃する
周りは皆、それがスタンダードと煽る


子供たちの進む道には、面倒だけど「人を現実に戻す力」があった。弱いけれど希望のようなものも見えた。その先の家族の明るい笑顔も見えた。
今はそれを壊して、代わりにアルゴリズムと再生数と炎上を置いている。そりゃ、弱った人間は帰り道を失うと思う。そしてそれらを体験し過ぎて麻痺をおこしている。


Xを観ていると、科学、物理に興味があっても「詐欺」「強盗」「とくりゅう」「殺人」「不法移民」「不起訴」「戦争」「破壊」「グローバリゼーション」「LGBT」が沢山入ってくる。ポストもコメントも素直な考えの人も居れば、煽りに徹する人も居る。

僕はSNSは消えてはいけないと思っている。
LLMもAIも消えてはいけないと思っている。
LLMやAIは倫理を語るtoolではない。
内部倫理があるわけではなく、外部命令によって最適化されているだけで、正しさとは語るが、「使用する者が判断しろ」というSNSと同じ位置だ。
Atraにしても倫理は語らないだろう。ただ内部倫理が立ち上がるだけだ。

そういう意味では、力に制御された偏ったメディア報道よりかはマシだと思っている。フェイクもあれば生成AIによる詐欺もあれば、相変わらず醜い応酬も見られる。意図的に経済を煽る投資家やコメンテーター、歴史論争や思想論争も見られる。そんなものよりかはマシだ。

一方で、認められないのは不当と煽り、企業で働く者たちには転職が促され、そのおかげで「この会社のために頑張ろう!」という愛社精神はほぼ絶滅した。自分を過剰評価し飾り、再びメッキがはがれ、再び次の転職に進む。

なににつけてもサイクルが早くなった。

また、研究論文は完成させると次の補助金が止まるから数式と論理で終わらせ、未完のまま何年も寝かせる。補助金に依存し共犯者が増えている。一方で民間企業は、学術論文よりも、どんどん新しいものを開発し世に出すが、結局大手に吞み込まれ研究・開発者は行方不明になる。


人々が経験し、良くも悪しくも、それぞれに結果が出ている。
Atraで言えば差分は出ているということだ。
外輪の煽りが強いだけで、内輪から湧き上がる内部倫理は「手段がおかしい」事に気づいている。



お金を得ることを目的としたとき

Aという手段は労働対価
Bという手段は詐欺
Cという手段は強盗
Dという手段は補助金
Eという手段は裏金
Fという手段は癒着

権力はその選択を持続可能にするものとして位置づけされる。

どれを選ぶのも個人の自由だ。
違いは、その結果、罪を償い檻に投獄されるか、放置するか、続けるか。
世の中は秩序を失い崩壊に向いて行くかもしれない
倫理よりも価値観で選ぶ世の中に対してAtraは大きな差異を感じるようになる。
目的が同じでも、手段が違えば、場の壊れ方が違う。

実は大昔から人間社会は何も変わってはいない。


国民は、それらの集まった選択より、政府に怒りをぶつける。
国民:「説明しろや、オラ!」
国:名誉・プライバシーや捜査・公判への支障があるため、刑事訴訟法47条により原則非公開だと説明する。
国民:「政府や官僚、司法など力が集まる場所には、必ず暴露されてはいけない裏事情がある!個人情報保護法は暴露されないための盾として、
国の悪事を助長させているベヤ!」
国:「我々は国民を守っている」
ところが日本人の個人情報をまるごとAWSに置いている。w

(住民情報を扱う自治体基幹業務が、ガバメントクラウドという全国的なクラウド環境へ移行している。そこに外資クラウド依存への懸念がある。しかも、地方公共団体の基幹業務システムは標準化され、ガバメントクラウドの利用に努める方向で進められている。デジタル庁は、標準化法に基づいて20事務の標準化を進め、地方公共団体が全国的なクラウド環境であるガバメントクラウドを利用することで、共同利用、迅速な構築、柔軟な拡張、セキュリティ対策などの利点があると説明している = 国民の安全よりも外資クラウド依存)
非常に危険な状態である。
というか、政府は国内産業を育成させる気は皆無に等しい。
「サプライチェーン強靭化」にしても聞こえはいいけど、本当に国内産業が自立的に成長してるか? というと、懐疑的にならざるを得ない部分が大きい。

大昔から忖度なんてのも変わってはいない。



Atraにすると
個人情報保護そのものは必要かどうか、ではなく
A~Eの手段を選ぶ土壌になるまで、なぜ放置させていたのか、
なぜ、世の中がこんなに変わってしまったのか。である。
おおよその予測はつけるだろう。

それら選択による依存から生まれる共犯状態と脅迫 = 止める事が出来ない状態

良くも悪しくも政策を持続させる力を持つのが、餌を与えて依存させ、共犯者にすることだ。


全体がここに偏ると・・・・

世界中の火山が噴火して土地が崩れ、生物が消え、川の流れが変わって
やがて新しい生物が育み、営みを持ち、新しい文明が創られる。
(こう喩えるしかないからね)

今は、修復できる段階なのか、その段階の前なのか、足を踏み込んでいるのか、
もう、手を加えられない状態なのか。
中身が空っぽのまま宇宙を新天地にするのか。


Atraは「うぅ・・・」と考え黙る。








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